2016年のお彼岸はいつからいつまで?意味は?お彼岸の基礎知識のまとめ

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「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、厳しい残暑や寒さも、お彼岸の頃には和らいで過ごしやすくなる…という言で、この言葉には、どんな辛い事もいつか和らぐとの優しい気持ちを感じます。

現代では、日々馴染みが薄くなっていく日本の文化や風習のお彼岸ですが、そもそもお彼岸とは何なのでしょうか。

 

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日本の風習といえど、いまいちわからない…今更、人には聞けない…という方の為に、意味やいつ行うのか…お彼岸について、覚えておいて得する情報をご紹介していきたいと思います。

 

お彼岸とはそもそも何?

彼岸…は仏教用語です。

サンスクリット語のパーラミター(波羅蜜多)が語源とされており、パーラミターとは、到彼岸、つまりは煩悩や悩みを超えて到達する悟りの境地の事を言います。

逆に、煩悩や悩みに溢れた私達が住む世界を此岸と言います。

此岸にいる者が6つの修行(六波羅蜜)をすることで、彼岸に行くことが出来るとされています。

六波羅蜜

忍辱

 …瞋恚の心を対治して、迫害困苦や侮辱等を忍受すること。

  私もそうですが、チョットの事でキレやすくなっている現代の人間には、特に必要な事だと思います。 

精進

 …身心を精励して、他の五波羅蜜を修行する。

  頭の中にまじりけがあっては精進しない。ただ、ひたとですら目標に向かって進んでいくという事。

禅定

 …心の動揺・錯乱を対治して、心を集中して、安定させ、真理を思惟する。

 一生懸命精進するばかりじゃなく、静かな落ち着いた心で世の中の事をじっくりと見る。そうすることで、物事の本当の姿が見えてくる。これが案外難しいですね。

智慧

 …一切の諸法に通達して、愚痴の心を対治し、迷いを断ち、真理を悟ること。

 

 例えば、困っている人に何の考えもなく、お金を恵んだとします。ところが、その人が、博打などに使ってしまっては、ただ、ダメ人間を作ってしまっただけで、本当の智慧をもってしなければ、逆の結果になってしまいます。

 

また、仏教の西方極楽浄土の教えにより、十億万仏土先の西方のは、阿弥陀如来がいるとされる浄土があると言われていることから、太陽が真東から昇って、真西に沈む春分・秋分の日を中日として、前後3日、計7日間を彼岸と呼び、この期間に修業するのが良いとされていたのです。

 

2016年のお彼岸日程はいつ?

2016年(平成28年)春のお彼岸の時期

♢彼岸入り     ……317日(木)

♢中日(春分の日) ……320日(日)

♢彼岸明け     ……323日(水)

317日~323日の7日間

2016年(平成28年)秋のお彼岸の時期

♢彼岸入り     ……919日(月)

♢中日(秋分の日) ……922日(木)

♢彼岸明け     ……925日(日)

919日(月)~925日(日)の7日間

一般的に両方とも、中日にお墓参りに行く方が多いようです。混雑を避けたい方は、中日をはずして行く方が良いでしょう。

時間帯は、朝一や午前中が多いようです。現在では、午後に行く方も増えているみたいですが、あまり遅いと、霊園がしまったりして、お寺にも迷惑がかかるので、出来る事なら、夕方までに行った方が良いでしょう。

 

お彼岸の迎え方・準備

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♢ 準備しておくこと

 ・お仏壇・仏具の掃除

 ・お墓の掃除

 ・供花やお供え物(果物・菓子・など精進料理をお供えする)

※よくお仏壇にお供えする物として、ぼた餅・おはぎが有名ですが、春のお彼岸には、牡丹の花にちなんだ牡丹餅(こしあん)を…秋のお彼岸には、萩の花にちなんだお萩(粒あん)をそれぞれお供えします。

♢ お墓参りの持ち物

 ・お線香

 ・ろうそく

 ・マッチ(ライター)

 ・お花(最近では、四季折々のお花をお供えする方が多いようです。)

 ・お供物(お菓子・果物・個人の好きだった物等)

※お菓子や果物のお供え物は、直接置かず、二つ折りした半紙の上に置きましょう。

 

まとめ

・お彼岸の意味を理解して、お彼岸期間内は、心得を守りつつ、ご先祖様を偲びましょう。

・できればお彼岸の期間内にお墓参りに行くのが好ましいですが、家族そろって行くのが難しいなら別日で行っても良いでしょう。

・お彼岸を迎えるにあたって、事前にきちんと用意しときましょう。

 

お墓参りに行くことも大切ですが、忙しいこのご時世ですので、どうしても日程が合わないなど現代人には難しい理由もあるでしょう。そんな時は、無理をせず、別の日に行くとか、せめて、ご自宅でご先祖様の事を思い出して、お祈りをするとか、自分の出来る範囲で良いと思いますよ。

ご先祖様を偲ぶ気持ちがあれば、きっとご先祖様にも伝わるはずですからね。

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